動物物語 その2

                                                           猫とのお別れ

 

 「動物物語 その1」で紹介した当家の長寿猫「ミュー」が先日亡くなりました。 23歳という長寿を全うし、老衰で眠るような静かな最後でした。 猫は21歳で人間の100歳に相当すると言いますから、相当な長寿のようです。 我が家ではこの猫が3匹目で、ほかの猫もそこそこ長生きしましたが、それでも20歳以下でしたから、ミューはとびぬけて長寿だったわけです。 

 ブログで紹介したように、1年前まではまだ外で水なめをしていたのですが、8か月くらい前から勝手口に置いてあるトイレに行けなくなってしまいました。 勝手口のドアの下についている猫用の通り口の段差が下りられなくなってきたのです。 そこで勝手口のドアを開けっぱなしにしたのですが、トイレ容器入り口を乗り越えられないようで、だんだんトイレに入らず床でおしっこを漏らすようになりました。 そこでトイレを勝手口の廊下側に寄せて段差をなくして入りやすくしたら、しばらくはそこで用を足していたのですが、5か月前くらいから目も見えなくなってきたのか、はたまたおしっこを我慢できなくなってきたのか、トイレ外ですることが多くなってしまいました。

 よく失敗するトイレ手前の床には吸収シートを敷いて床に直接しないように工夫していたのですが、認知症気味となり目も見えなくなってきたようで最後には部屋のあちこちで漏らすようになったため、たまらず猫用のおしめを買ってきて付けるようにしました。 

            

 おしめを付け始めたころはまだ少ないながらも餌を食べていたのですが、そのうち液体食しかとらなくなり、最後には全く食べなくなってしまいました。 最後に水を少しなめてから横になり、起き上がることなくそれから1日半ほどで息を引き取りました。

          

 家の庭には先輩猫2匹の墓もあるのでその横に埋葬し小さな墓石をおき、ろうそくと線香をあげてお葬式をし、お墓としました。 

          

 

 朝起きたとき、また外から帰ったとき、いつもいるものがいなくなると何か心の中に穴が開いたように感じられます。 ペットは飼い主をいろいろな面で癒してくれますが、世話をするのはとても大変です。 人間と同じで、特に体力の衰えた終末期は「食べ物」や「下の世話」「部屋の温度管理」等々、一時も目を離さずに世話をしなければなりません。 

 ペットショップでのかわいいペットの様子に一目惚れしたお客に「そのひとめぼれ、迷惑です」というACジャパン公共広告が有りましたがまさにその通りで、ペットも生き物ですから人間と同じで病気もするしケガもします。 認知症になったり、寝たきりになることだってあるのです。 ペットも家族の一員として迎え、自分の時間を犠牲にしても面倒を見るという覚悟のない人にペットを飼う資格はないと思います。 その報酬として、ペットは沢山の愛らしさや楽しさを見せてくれ、一生残る思い出を残してくれるのです。 私もお墓の前でつぶやきます「ミューちゃん 沢山の思い出をありがとう」