家庭菜園奮闘記 その56

               ゆずの季節になりました

 

 今年もゆずが実る季節になりました。 今年はゆずの産地庄川町でも不作で、平年の1/3ほどしか採れないと報道されていましたね。 

 私の自宅庭のゆずの木は1/3どころか、殆ど実をつけていません。

                               

 

 氷見市の山間部にある生家付近にも私が管理している大きなゆずの老木があり、多い年には2000個以上の実をつけますが、今年は写真で分かるようにほとんど実がありません。 木全体を見渡したところ5~6個程度しか無いようです。

   

         

 この木は昨年も不作で、50~60個しか実を付けませんでした。 来年はたくさん実を付けるように、写真で分かる通り木の根元周囲に発酵鶏糞を大量に散布しました。

 

 今年はすべてのゆずが不作かというと、そんなわけでもありません。 同じく生家付近の畑に十数年前に私が植えたゆずは、小さい木ながら今年は無茶苦茶沢山実を付けました。

 

         

          

 この木はもうすでに100個以上収穫したのですが、写真で見るようにまだ100個以上実を付けています。 

 この木は収穫しやすいように上に伸ばさず、単管で作った高さ1.8m程度の棚に枝を誘引しています。 

 ゆずはとげがある木なので、収穫は大変です。 木を高くしてしまうと上の方にある実はかなり工夫しないと採れません。 そこでこの木は高くしないで単管棚に枝を誘引しているのです。 こうすれば地上にいてほとんどの実を収穫できますので、効率的で安全です。 

 それでも枝の間にある実の収穫時にはどうしても手がとげに触れてしまい、痛い思いをすることが多いものです。 そこで私は収穫時には写真のような高枝切り鋏を使っています。

 

     


 上の長いものは手の届かない高いところ、下の短いものは枝の間で手を入れるととげに触れそうなところで使っています。 

 

   

 特にこの短いものは優れもので、手の代わりに痛い枝の奥にある実を採るのに重宝しています。 長いものはホームセンターで売っていましたので以前から使っていましたが、近いところは意外と使いにくいのです。 短いものが欲しいと思いホームセンターを何軒か回ってみましたがありませんでした。 そこでインターネットで探したところ、いろいろな長さのものがあることがわかり、最短のものを購入したのです。 これを購入したおかげで、昨年からは痛い思いをしてゆずを収穫する苦労がなくなりました。

 

 ゆずの豊作・不作は年によるというよりは前年冬の寒さにと施肥の程度によるように思います。 この棚づくりのゆずは冬季に寒さから木を守るために棚の上に透明ビニールシートをかけています。 従って、寒い年でもこの木だけは比較的冷たい風にさらされずに済んでいるのです。 そのせいかこの木は小さいながら毎年コンスタントに実を付けています。 植物も愛情をこめて世話をすると応えてくれるのですね。