家庭菜園奮闘記 その25

                                                            培養土の工夫

  今回は培養土に関して、私が近頃工夫していることを紹介したいと思います。 

市販の培養土は、1年くらい使うと土中養分が少なくなって栽培植物が育ちにくくなります。 毎回、新しい培養土を使っている人も多いと思いますが、私は培養土を再生して使っています。

 私の培養土再生方法は、古い土石灰油粕を混合し、1~2か月放置するというやり方です。 土に対して石灰5% 油粕10%程度(かなりいい加減です)を混ぜ込み、放置している間土を乾かさないように散水しています。  

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  雑草の種が土に多く落ちた恐れがあるときは、混ぜた後黒いビニール袋に入れ、日当たりの良いコンクリートに2か月ほど放置しています。 こうすることで、特に夏場は袋の中の温度が上昇し、は殆ど死滅します。 ついでに害虫の幼虫や卵病原虫細菌ウィルス死滅・分解しますので、いい土に戻ります。   

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  歳をとると力が無くなり、土を入れたプランターさえも重くなってきました。 そこで、ホームセンターから軽い培養土を買ってきて使っていましたが、結構費用が高くつくので、今年から新しい工夫を始めました。 

 「家庭菜園奮闘記 その4」でもみ殻のことを少し紹介しましたが、培養土にもみ殻を混ぜる軽くなり、土が固くなるのも防げるだろうと思い、試行を始めました。 先に書いた「古い土に石灰と油粕を混合」した土に、さらにもみ殻を10%~20%混ぜ込むのです。 

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 こうしたところ、混ぜた分だけは明らかに軽くなったようです。 これからプランターや育苗に使ってみて、障害が出ないかを試していきたいと思います。 

 もみ殻は腐るのがとても遅いのですが、それでも次第に腐食はしていくので、次回の再生時にはもみ殻を少しだけ追加するというやりかたをしようと思っています。   

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 更に、プランターや植木鉢の底には水はけのために「鉢底石」を入れることをよくやっていると思いますが、これをもみ殻に替えてみました。 こうすれば、圧倒的に軽くなるうえ、土再生の時もみ殻と土を混ぜてもいいので、石と土を分ける手間も省けます。  

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 米が主食の日本ではもみ殻も大量に産れますが有効利用法が確立されておらず、軽くてかさばるので運搬や処分にも手を焼いているのが現状です。 農地で野焼きしていたものも近年は煙害クレームで出来なくなってきました。 多くの人が園芸や農業で使うようになれば、厄介者の処分に役立つかもしれません。 

 もみ殻利用で栽培植物がどのような影響を受けるか、結果が出たらお知らせしたいと思います。 いい結果が出たら、CO2削減のためにも、大いにもみ殻を利用しましょう。