ブログ初挑戦

 71歳でブログ初挑戦です。 

 今まで、いくつかの会社を創業し成長させる努力をしてきましたが、子供は全く別の道を歩んでいるため、60歳を過ぎたとき、このままでは私が病気で倒れることになったら会社の関係者(従業員や取引先等)に大きな迷惑がかかると思い、対策の検討に入りました。

 日本の税制や銀行の姿勢などを勉強して判断すると、能のある従業員に会社を譲ることは非常に困難であることが分かり、最善の方法はM&Aであろうと思われました。

 そこで、今度はM&Aの会社を訪問したり、セミナーに行ったりして研究し、最終的に中小企業のM&Aに強いといわれる会社に売却を依頼した結果、私が65歳の時にM&Aが成立し、私はだれにも迷惑をかけずに創業した会社の経営から完全に手を引くことができました。

 しかし、会社の技術伝承や諸事項引継ぎのため5年間在籍して技術的な開発・教育・営業支援等を行ってきましたが、契約終了に伴い完全に退任いたしました。

 現在私は71歳と高齢になりましたが比較的元気なためもう少し社会で活動していこうと思い、在任中から持っていた個人資産等の投資・運用会社である㈱オリトの拠点として小さな事務所を新たに開設し、私とパート事務員1名で活動しています。

 創業した会社在籍中は、ホームページに創業者のコーナーを設け、私の勝手な思いをブログ的に書いて掲載していましたが、退任に伴い削除となりましたので、今後はホームページ創業者のコーナーにあった文章に加え、新たな思いも書いてこのコーナーに掲載していきたいと思っています。  また、本ブログ記述に当たっては私のすきな言葉「幸福」を一貫したメーンテーマとしていきたいと思っています。

 初回の今回は、経営理念について掲載してあった部分を、少しコメントを追記して転載いたします。

                企業理念
私はいくつかの会社を起業し、いろいろな経営体制を試行してみましたが、その中で会社の理念を明確にして、理念に基づいた経営方針を示し処遇を行うことにより従業員や取引先にもそれを周知させることが自らの企業を「いい会社」に育てる重要な要素であることに気付かされました。
 私が起業して育てた会社の一つに「グランテック(旧社名:呉西工業)」という会社がありますが、この会社を経営しているときの企業理念は「幸福の共有」というものでありました。グランテック社は、私に後継者が居なかったこともありM&Aで売却をし、企業理念もM&A先のものに変わりましたので、私が現在事務所を設け、個人活動をしている「㈱オリト」の経営理念にこの「幸福の共有」を採用し、活動を続けていきます。
 理念「幸福の共有」とはどんな考え方かを詳細に説明した文章もありますので、ここに掲載いたします。

幸福の共有とは“あなたが周囲から幸福をもらう あなたが周囲に幸福を与える”と言うことです。幸福を共有するために私たちは次のことを理解しておかねばなりません。

1) 私たちの人生目的は“幸福になること”である。

2) 最高の幸福感とは自らの行為が人や世の役に立ち“評価”され“感謝”されたときに与えられるものである。

3) 世の役に立ち評価されるには自らの実力を高めるため“目標”を掲げ毎日一歩一歩それに向かって努力を続ける必要が有る。

4) 当社で業務に関係することは、最大の“幸福”を生み出すことととらえ、互いに協力、切磋琢磨し実力を高めて行かねば成らない。

このことを理解して行動していると“あなた”は周囲に幸福を与えることが出来ます。総ての“あなた”が周囲に幸福を与えることはあなたが幸福をもらうことに他なりません。
このようにして得られた幸福感は自分だけでなく周囲にも幸福を広げ、それによってさらにあなたは“感動”や“達成感”という人間が感じることの出来る最も大きな幸福感に包まれて過ごすことが出来ます。これを簡潔に表現すれば“自らの成長が、自らの、そして総ての人の幸福の源である”。
当社はすべての社員及び関係者が自ら努力成長し、顧客に評価していただける仕事を提供し、顧客を含むすべての人と幸福を共有する事を目標としている。


更にこの文章の補足として、当時の従業員向けの説明文も掲載いたします。

 

私達は呉西工業という一つの集団を作って行動し我々の生活を守っていこうとしています。この集団でよりよい成果を生み出すためには常々全員のベクトルを同じにして下さいと申し上げておりますが、この為に会社の理念をみなさんに明確に伝え理解していただき、思いの方向を揃えていただきたいと思います。
ここに会社の理念を“幸福の共有”という言葉で表現し、この言葉で表現しようとする意味を申し述べたいと思う。
“幸福の共有“
誰しも幸福に生きたいと思いながら自分は幸福に生きていると思っている人は少ないようだ。幸福か不幸かは置かれた立場によって決まるのではなく人の感情や信念や欲望やその他諸々の心の思いによって決まるのだから、他人から見て幸福な人だと思われても本人は不幸を一身に背負っているように感じているかもしれないし、あの人は大変に不幸だと思われる人でも本人は幸せをかみしめながら生活しているかもしれません。
この一見不確かにも思える幸福感を私たちは呉西工業という集団の中での仕事を通して常に感じながら生活していただく方法があります。
私たちは仕事を通してどんなときに幸福感を得ることが出来るのでしょうか。
人は目標を持ったとき、そしてその目標に向かって自ら行動し汗を流しているとき体の中に“やる気”すなわち幸福感を感じることが出来ます。
そしてその目標の一部でも実現できたとき私たちは“達成感”という幸福感を感じることが出来ます。
更にその目標の実現が会社や世の中の役に立ったと周囲から評価され賞賛されたとき私たちは“自信”“満足感”“卓越感”という大きな幸福感に包まれて暮らすことが出来ます。
そしてそのように行動している人には成果に対する“報酬”で報いられ“豊かさ”という幸福感が結果としてもたらされることにもなります。
呉西工業の仕事に携わる人全てがこのような幸福感を感じながら行動していただくことを当社の理想の姿として捉え、私たちの行動が“多くの人により大きな幸福をもたらすように”という方向に向かっているかどうか常に考えることが出来る環境を提供する事を会社の理念とし、これを“幸福の共有”という言葉で表現します。

 このように、「幸福の共有」は「自分ファースト」を否定するものではありません。 「自分ファースト」を追求すると、「誰かのために行動する」「社会に貢献して生きる」ことになると言っているのです。


 株式会社オリトは、このような考え方を一言で表現する「幸福の共有」という概念を企業理念とし、私を育てていただいた社会の方々に感謝し、恩に報いることができるように命ある限り活動し、次代に引き継ぐことができるように運営の努力をしてまいります。