菜園ファン必見‼ 家庭菜園奮闘記

 頭が痛くなるような難しい話が書いてあるとの声があったので、ここらで頭休めのため趣味の話を書いてみたいと思う。 趣味は人間が幸福に生きるための潤滑剤みたいなもので、ボーとテレビを見て過ごすより、頭も体も使うので心身全般の健康に大きく貢献するので、是非趣味の時間を持っていただきたいと思う。 私は健康に加えて、実益も追求し、家庭菜園を持っている。


                                            趣味と実益? 家庭菜園奮闘記


 私は家庭菜園が趣味なので、30坪程度の菜園を持っている。 趣味と実益のつもりでいるが、かけた費用を考えると、ずいぶん高い野菜についているようで、実益には程遠いようだ。 ただ、費用のほうはさておいて、新鮮な野菜を取ってすぐに食するおいしさはどんな高級料亭でも出せないものがあり、栽培している人だけが味わえるもので、そこの実益は大きいと自己満足している。 
 私の、菜園自慢を公表しても読んでいただける人の役には立たないので、家庭菜園をしている人の役に立つ情報を、今回は提供しようと思う。

 

その-1 雑草対策の省力化
  取っても取っても生えてくる雑草。 少し手を抜くと野菜を育てているのか雑草を育てているのか、分からなくなることは経験した人も多いと思う。 野菜を植えている畝上部はマルチシートで覆うことが多いので比較的雑草は少ないが、畝間の雑草で苦労する人は多いと思う。
 私は畝間に0.5m幅防草シートを敷き詰めて雑草を防いでいる。 防草シートは強度があるので歩いても破れず、水も通し、何回でも再利用可能である。 これで、畑地はほぼ雑草とりがなくなり、畑地以外の周囲は除草剤で枯らしているので大きく省力化できている。

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その-2 マルチシート穴あけの省力化
  マルチシートを施した畝に種まきや植え付けをするのには、シートに穴をあける必要があるが、私はシートを切り取らずに十字カットをして折りたたんでいる。 カットが速い上、切断片廃棄の必要もない。 さらに小さい苗の植え付け時には折りたたみを広げて小石や土でも置けば、完璧に雑草を防止できる。

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その-3 害獣対策
  私が畑としている高岡市城光寺地内は二上山のふもとで、ここ4~5年前から猪が多くなってきたようで、家の近隣の家庭菜園も荒らしはじめた。 また、外来生物であるハクビシンも多く生息して、あらゆる野菜、果物を食い荒らしている。 
最初は菜園周囲に鉄筋棒を打ち込み、ホームセンターで購入したナイロンネットで囲ってみた。 ネット下側20cm程度は地面に外側に向けて垂らし、外側からは入りにくく、内側からは出やすいように設置した。 1か月くらいは、周囲に猪が荒らした跡があっても、中には入ってこなかったので効果ありと思っていたが、ある日、中に入った形跡があった後は毎日入って、芋類を中心にあらゆる場所を掘り返された。 結果、ネットでは対策にならないことがわかり、いろいろ調べた結果、電気柵が最も確かな対策という結論になった。

 

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 電気柵とはどういうものか調べると、電源は家庭電源でも電池でもOK、菜園周囲に長さ1m弱の絶縁杭を2~3mスパン打ち込み、それに専用の導線(柵線)を2段または3段に張り、その線に高電圧パルスをかけるもので、動物が柵線に触れると静電気に触れたように電気ショックがあるものです。 電圧は6000V~10000V程度の商品があるようです。 単一乾電池8本で連続70日も使えるので、ランニングコストもそれほど大きくありません。購入価格も安いものでは周囲100mセット18,000円(税込み)程度で想像以上の低価格でした。
  柵線の張り方は、猪の場合は地面から20cm毎の2段または3段張りで、ハクビシンの場合は下段から10cm、15cm、15cmの3段張りと書いてありましたが、ここからが私の推奨する工夫です。
 
① 柵線は、あらゆる害獣に対応するように、地面から15cm、30cm、50cmの3段 張りとし、周囲全部を囲みます。
② 更に、地面と下段15cmの中間位に電気を流さないダミー柵線を張ります。 この柵線は地面の凹凸があっても、10cm以上地面からの距離があかないように気をつけましょう。
③ 更に、上段50cm高さの上側(絶縁杭の最上部)にダミー柵線を張ります。 

これで、ネズミやモグラ以外の害獣は完璧入りません。 上段、下段に電気を流さないのは、動物が最も触れやすい中間3段に流せば、他の線も危険だという学習効果が発揮できるため、効果に変わりはないからです。 加えて、最下段線は地面や草に触れやすく、通電していると電圧低下の大きな原因となりますし、最上段線は人間が誤って触れる可能性が大きい箇所だからです。

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その-4 鳥害対策(カラス対策)
  菜園周囲を電気柵で囲っても、空から来る鳥には無力である。 鳥で最大の被害はカラスによるものである。 カラスは色盲で黄色がよく見えないというので、市販の黄色い水糸を張ってみたら、これが効果絶大。 
  最初はトマトや枝豆周囲に鉄筋杭を打ち、水糸を地面から20cm、40cm程度の2段張りしたところ、囲った中のものは全く被害がなくなったが、大きくなって外にはみ出したものや、水糸近辺のものをつついて落として食べることを覚えた。 この対策として畝間にも入れないように囲い、畝間上部にも糸を張り、さらに地上1m以上の高さにも張り巡らしたところ、完全に被害はなくなった。 非常に費用が安い対策なので、カラス被害に悩まされている人は、試してみることをお勧めする。 効果を発揮するポイントは1段目を高すぎないように張ることで、高すぎるとしゃがんでくぐることを学習したとたんに効果が無くなる。
  この対策は、すずめのような小型の鳥には効果が無いようだ。 スズメやムクドリは網掛けが一番か? 安くて効果的な方法を知っている人は是非教えて!

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 今回はここまでですが、今後も定期的に私が行っている菜園や花壇の工夫を投稿したいと思っています。 皆さんの工夫も是非教えてください。