家庭菜園奮闘記 その9

               タケノコはどうですか

 

 冬場の家庭菜園はやることがあまりないので、今回は菜園の話とはずれますが、植物つながりでタケノコのお話です。

 昨日は生家隣接地の竹林の手入れに行ってきました。 私の生家は、当ブログ2019年9月3日公開の「あなたは太陽になれるか----あすなろに学ぶ」にも記載しましたように、氷見市の山間地にあります。 通常の年であれば、今頃は1m以上の積雪があり行くことは出来ないのですが、今年は全く雪がなく、しかも暖かいので天候をみながら時々行っています。

 竹林は、孟宗竹淡竹(はちく)の林があるのですが、孟宗竹は強いので放っておくとどんどんと広がって、竹ジャングルになってしまいます。 この竹ジャングルは、日本中のあちこちで問題になっているようですね。 そこで私は、不要な部分に生えてきた孟宗竹を退治する作戦を実行しています。 孟宗竹は太くて長いので切って搬出するのは大変な作業です。 なので竹の幹に小さな穴をあけて、除草剤を少し(5~10cc)注入します。 これで、1~2年すると竹は枯死します。 邪魔になる場所に生えている竹を、昨年と一昨年の秋に駆除するため注入を行いました。 枯れても、朽ちるまで放っておくのですが、倒れて通行の邪魔になるものは切ってしまう必要があります。 昨日は一昨年注入したものが枯れて、数本倒れたので始末しました。

 淡竹は孟宗竹ほど、勢力拡大の勢いは強くありません。 また、細くて短いので切っても扱いやすく、搬出も容易です。 私は20坪ほどの土地で肥料をやり、間引きをしたりして栽培管理をしています。 昨日は折れたものの撤去やこみあったところの間引きを行いました。

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 淡竹を栽培管理しているのには、理由があります。 一般に食している筍は孟宗竹です。 これは春、最も早く出てくる筍で、太くて見栄えもいいためスーパーなどで販売されているのは、ほとんどが孟宗竹です。 この筍は肉厚も厚く、歯ごたえよく大変おいしいのですが、えぐみがあるのであく抜きをしないと食べられません。 

 これに対して淡竹はえぐみが少なく、肉質は軟らかく大変おいしいのですが、孟宗竹ほど太くない上若干肉薄のため、歯ごたえに物足りなさがあります。 各所に自生している淡竹は太さが3~5cm程度ですが、私が子供のころ生家のごみ捨て場に生えていた淡竹は太さが10cm程度もありました。 

 昔の田舎の生ごみは敷地内の林に捨てていたのです。 生ごみが堆肥化して付近は肥沃な土となっていたため、育つ植物は大きくなったのです。 これだけ太くなると歯ごたえもよくなり、おいしさは格段にアップします。 

 子供のころに食べた超美味の筍を再現しようと、10年ほど前から昔生えていた付近にわずかに残っていた細い淡竹を別の場所に移植し、牛糞堆肥を施して栽培を始めたわけです。 

 最初は太さ2cmくらいのものを3本移植したら2本活着しました。 3年後くらいから食べられる位の筍が出てきて、だんだん広がってきました。             

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 現在、最も太いものは6cmほどになりました。 これからもっと力を入れて堆肥などを散布し、太さ10cmを目指そうと思っています。 

 栽培管理技術が完成したら、世界一の美味筍として地元でブランド化し、料理も開発すれば面白いのではとも考えています。 

 また、筍料理を売り物にしている料理店は筍産地で各所にありますが、孟宗竹のみを扱っているため、期間が1か月~2か月と短期間で終わってしまいます。 淡竹は孟宗竹が終わったころから採れだしますので、営業期間の延長にも有利になると思います。 栽培に挑戦する人、料理開発に挑戦する人、いませんか?