令和の日本列島改造論 その19

 動物の輸入制限を強化せよ

 

 日本では今まで国内にいなかった生物が定着・繁殖し、様々な問題を引き起こしています。 例えばブラックバスブルーギルの繁殖で在来魚類の減少アライグマハクビシンによる農業食害などが有名ですが、その他にも様々な問題が生じています。 近年ではミドリガメアメリカザリガニ特定外来生物に指定するためのプロジェクトチームを設置するということが話題になりました。 

 

 コロナウィルスによるパンデミックは多くの命を奪い、世界経済に打撃を与え、全世界を震撼させたが、原因となるウィルスコウモリ由来であるといわれています。 野生動物はコウモリに限らず未知の細菌やウィルスを保有しているものが多く、このままの体制を放置すれば日本発のウィルスによるパンデミックが起こっても不思議ではないと思う。

 

 そもそも日本では検疫さえ通ればどんな動物も割と自由に持ち込めるので、元々日本には居なかった動物が沢山持ち込まれている。 用途がペット用として自由に輸入できる動物は犬、猫、小鳥、小魚程度としそれ以外の動物の輸入原則禁止すべきです。 ペット以外の研究用産業用別途許可制として可否を個別判断するのです。 アパートでニシキヘビを買っていたのが逃げだして隣の部屋へ入ったというニュースが以前ありましたが、自分の部屋へ夜帰ったらニシキヘビが出てきたとしたら、心臓が止まってしまうかも知れません。 ペットとして蛇を飼うことなどは当然禁止すべきです。

 

 日本では外来種対策として個別に輸入規制する動物を指定しているが、世界にはいろいろな動物がいるので個別指定では抜けが多く、問題が発生してから指定しているため泥縄対策となり、新たな問題動物が次から次へと現れるためもぐらたたき状態に陥っているのである。 現状では国内で定着・繁殖して問題が生じてから規制をしているため被害の根絶は至難の業となっている。 原則、前述以外の動物は輸入禁止となれば新たな動物の追加規制が遅れて国内で繁殖・蔓延するリスクは相当低下すると思われる。 立法府や行政府は環境破壊リスク、パンデミックリスク回避のためにも早急な行動が求められている。